緑の光はピンクに見える??

ライティング&インテリアコーディネーターオフィス コーズ

2012年01月07日 08:30




イルミネーションの仕込み。

部屋を暗くし、緑のランプの調整を行うこと約15分。
他のランプを見ずにずっと緑色のランプだけを見ていました。


調整後、部屋のランプを点灯してみると…



なんと、事務所がピンクの部屋に!




まるで、別の部屋に来てしまったかのように
見事にピンク色に変わりました。


これは、「心理補色」の「補色残像」という現象です。

「補色」とは、混ぜると黒・グレーなどの無彩色になる色の関係です。
ほとんどの場合が色相環という
丸い形をした色の見本において
正反対の位置にある色をさします。


「緑」の補色は「赤」


「補色残像」とは
しばらくの間、その色を見続けると、残像として、
その反対の色が見える現象です。
一説では、この現象は、目の網膜に
反対色の2色に反応する物質があり、それが原因で
ある一つの色を見ていると、反対色の抑制力が弱まり
残像として、網膜に残ると言われています。(へリングの反対色説


「緑」を見てピンクの部屋になったのは、
イルミネーションのはっきりとした「緑」を直視していたため、
補色(反対色)である「赤」を抑える力が弱まり、
照明を付けた時に「赤」の残像が目に残っていたためです。
長時間、「緑」を見ていたため、残像も1分くらいありました。
その間世界はピンク。面白い現象でした。

あまり目にはよくないとは思いますが…

補色残像実験のYouTube動画があります。
実験してみてください。
(音声が出ますので、ご注意ください)




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