手術室が緑色のわけ

昔アメリカの病院で手術中のお医者さんが、
白い壁に緑の斑点がちらつき手術を
ミスしてしまう事故がありました。
この話を聞いた色彩学者が手術中に
赤い血を見ていると目をそらした時に
赤の補色(反対色)の緑の斑点(残像)が
チラツキ集中力の妨げになると助言しました。
その後、手術室の壁や手術着を似たような青や緑を
取り入れることになったそうです。
青や緑は緊張感を和らげる効果もあります。
その意味でも効果はあるのでしょうね。

今日は緑について、書いてみます。

緑は色だけでなく自然を表す言葉。
人は癒しを求め自然を好みます。
緑から安らぎや安心感を得ることで
気分をリフレッシュすることができます。
そして無意識に安全・信頼を感じます。

日本では古く、青と感じる色を「縹」
緑と感じる色を「青」と呼びました。
緑はカワセミの古名「そにどり」から
来ているという説があります。

緑色のプラスイメージとマイナスイメージは…??


■プラスイメージ■
安らぎ
癒し
安全
若さ
平和
健康
新鮮       …など

■マイナスイメージ■
未熟
保守的
マンネリ
             …など


緑は心身ともに安らぎを与えてくれる色。
心に穏やかさを感じたいときや不安なときに効果的です。
アンバランスになった心の乱れや不安感を落ち着かせ
心を癒してくれます。
視神経や自律神経などを調整し筋肉や皮膚に活力を与えます。
ウィルス感染にも効果が期待されています。
また、高血圧、心臓や肺の痛み、火傷、頭痛、免疫力回復、呼吸安定
にも効果を発揮する色と言われています。

インテリアでよく使われる緑色。
日本人にとってマイナスイメージが最も少ないこの色は
中性的で自然を連想させる印象のよい色です。
人を緊張させず、クールダウンしすぎない。
インテリアには好まれやすいのかもしれませんね。

新緑の美しい季節になりました。
夏に向けて緑のインテリアを取り入れてみては…


手術室が緑色のわけ



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